千葉県野田市にある「紫カントリークラブ」は、ゴルフ好きなら一度は耳にしたことがある名門クラブです。
敷地内には「すみれコース」と「あやめコース」という2つの舞台が用意されており、それぞれに独自の魅力と難易度を備えています。
初めて名門に挑むなら すみれコース。
日本女子オープン開催実績を持ち、6,839ヤード/Par72 の長距離とトーナメント基準のセットアップは上級者の腕を容赦なく試します。
一方、スコア更新やコンペ運営の柔軟性を重視するなら あやめコース(EAST/WEST)。
EASTは 6,460ヤード/Par72/コースレート70.5 と十分な距離感を持ちながらも、セルフプレーやGPSナビ付きカートで快適に回れる設計です。
ただし両コースの“本当の違い”は、単なる距離や料金の差ではありません。
この記事を最後まで読むことで、上級者が意思決定に必要とする 距離・コースレート・事故ホール・運用コスト の比較が整理され、「自分はどちらを選ぶべきか」が明確になります。
紫カントリークラブ「すみれ」と「あやめ」の違い比較
まずは両コースの違いを比較表にしてみました。
指標 | すみれコース | あやめ EAST | あやめ WEST |
---|---|---|---|
ホール数 | 18H | 18H | 18H |
Par | 72 | 72 | 72 |
総距離(バックティー) | 6,839 yd (2022日本女子オープン仕様)→ 国内でも最長クラスの部類 | 6,460 yd→ 標準より長めでタフ | 5,914 yd→ 比較的短めで回りやすい |
コースレート(Back) | 75.1(要公式確認)→ 日本最上位クラス、霞ヶ関東と同水準 | 70.5→ 難易度は中堅、上級者でもスコア更新可 | 公表なし |
スロープレート | 約135(非公式値)→ ハンデ15以上は大叩きリスク大 | 未公表 | 未公表 |
グリーン仕様 | ベント 2グリーン→ トーナメント仕様で速さに対応 | ツーベント→ 季節で変化、やや優しめ | ツーベント |
大会実績 | 2022日本女子オープン開催 | アマ公式競技の舞台あり | 同左 |
プレースタイル | 歩行×キャディ制(伝統) | セルフ/キャディ選択可・GPSナビ付カート | 同左 |
練習場 | 250y 17打席、アプローチ・バンカー | 25y 9打席、アプローチ・バンカー | 同左 |
アクセス | 常磐道 柏IC 約9km | 同左 | 同左 |
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事故ポイント(ホール別リスク)
次に各コースの要注意ホールを調べてみました。
すみれコース
- #17 Par4:日本女子オープンでも多くの選手がスコアを落とした難所。
ティーショットは左に池、右に林。2打目はアゲンスト風を受けやすく、池とバンカーが重圧を増す。
プロは無理に2オンを狙わず、200y前後で刻んで3打目勝負に回るケースが多い。 - #3 Par4:右林OBが迫り、プッシュスライスで即死。
アマはドライバーで右に出してOB連発が典型的事故。
プロはフェアウェイ左サイド狙いで刻む傾向。 - #12 Par3:一見短いが、受けグリーンが強烈。
奥に外すと高速下りで3パット必至。
女子オープンでは手前からの寄せワン狙いがセオリーだった。
あやめ EAST
- #5 Par5:打ち上げで距離が長いロングホール。
2オン狙いは池とガードバンカーに捕まるリスクが高く、アマはOB・池連発で事故。
プロでもレイアップが多数派。手前から刻みがセオリー。 - #14 Par4:フェアウェイ中央バンカーが効き、キャリー230y以下は捕まる。
アマは届かず事故、プロはスプーンやドライバーで超えて攻める。 - #18 Par4:グリーン奥のOBが浅く、セカンドを奥に外すと即ダブルボギー。
アマは突っ込みすぎ事故多発。
プロは手前から2パット狙いでまとめるのが基本。
料金
- すみれコース:キャディ付・歩行が基本。
平日 ¥25,000前後、土日祝 ¥35,000前後(ビジター目安、税込総額)。
昼休憩は平均50分前後。→ 価格の差は「競技さながらの歩行体験&名門体験」への投資。
名門の緊張感、芝の仕上がり、キャディによる競技志向サポートまで含めると、単なるラウンドではなく“研修会や試合の予行演習”としての価値がある。 - あやめコース:セルフ利用で平日 ¥14,800〜、土日祝 ¥20,900前後(乗用カート・GPSナビ付)。
キャディ付プランも選択可能。
スタート間隔は8分。→ 2万円以下で名門クラブに入れるコスパの高さ。
仲間とのエンジョイや社内コンペで「名門コースを回った」という体験を共有できるのは大きな魅力。
費用対効果ではこちらが圧倒的に優位。
※料金は2025年時点の公式ページ・楽天GORA参照、季節変動あり。
どっちを選ぶ?目的別早見表
- 70台を狙いたい人 → あやめ EAST:距離十分・罠はあるが攻略の余地大
- 研修会や競技対策 → すみれ:トーナメント仕様、歩行プレーで本番に近い負荷
- 接待や仲間との安定ラウンド → あやめ WEST:距離短めで事故リスク少、カートで快適
FAQ
- Q. 競技の練習に最適なのはどちら?
A. すみれコース。
日本女子オープン開催実績あり、歩行×キャディ制で本番に近い負荷が得られる。 - Q. ベストスコアを狙いやすいのは?
A. あやめ EAST。
6,460ヤード/レート70.5で攻略余地が大きい。
セルフ利用で集中しやすい。 - Q. 接待やコンペで事故が少ないのは?
A. あやめ WEST。
距離短めでプレッシャーが弱く、カート運用で進行も安定。
紫カントリークラブ すみれとあやめの違い―上級者が見る“数字”で比較―まとめ
紫カントリークラブの2コースは「名門の牙をむくすみれ」「快適さとスコアメイクのあやめ」で性格が大きく異なります。
上級者にとっては、腕試し=すみれ、結果重視=あやめ という明快な選択肢。
「名門の緊張感を味わうか」「確実にベストスコアを狙うか」――どちらを選んでも、紫カントリークラブはゴルフの醍醐味を味わわせてくれるでしょう。
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